アサヒ薬局 『元気通信』 6月号より

歳をとっても健康な歯があればしっかり噛めると思っている人は多いでしょう。
しかし噛むという行為は歯だけではできません。食べて飲み込むためには舌の働きが重要です。
介護施設などの高齢者の介護現場では「歯があっても食べられない」という現実に直面しています。
その原因は口腔機能の低下にあります。
加齢により足腰が衰えるのと同様、口や舌の機能もゆっくりと低下していくのです。
この機能低下が誤嚥やむせなど引き起こします。

これらの症状が増えてきたら口腔機能の低下が
始まっているサインです。
この機能低下を緩やかにすることは可能です。
普段から全身をよく動かし、よく食べ、
よくしゃべることを心がけましょう。

 

 


<今日からできる舌の鍛え方>

①ガムを噛む

②早口言葉を言う

③本や新聞を音読する

④口の中で舌を頬の内側に押し付けて円を描く

 

新型コロナウィルス感染の不安からみんなで集まってご飯を食べたり、
カラオケで歌ったりといったいわば楽しく口腔機能の訓練をする機会が減っています。
日々の生活の中で少しでも低下させないよう工夫してください。