Q38通信販売で漢方薬を入手したいがどうか?

最近、通信販売や新聞の広告などに「○○によく効く漢方薬」という宣伝文句をよく目にします。中には中国からの輸入品で、日本では薬として認められていない成分が入っているために問題を起こした例もあります。
宣伝のうたい文句に惑わされないようにし、漢方専門の薬局で相談されてあなたに合った漢方薬を選ばれてお飲みになることをお勧めします。

 

 

Q39漢方に副作用はないのか?

「漢方は自然のものだから安全」という印象がありますが、残念ながら漢方にも副作用が起こる事はあります。副作用の例として、胃もたれ・食養減退・下痢・血圧の上昇などがあります。これらは漢方薬に含まれている成分から考えられる副作用であり、薬を調節することで比較的早期に改善する事が出来ます。服用後症状が悪化したり、いつもと違う症状がある時は服用を中止してすぐにご相談下さい。

 

Q40漢方薬と西洋薬を併用しても副作用は大丈夫か?

漢方薬と西洋薬の併用については歴史があさいく、未解明の部分も多くあります。そして、飲み合わせによっては、危険なものがあるのも事実です。代表的な例としては、西洋薬のインターフェロンと漢方薬の小柴胡湯(ショウサイコトウ)の組み合わせです。これらを併用すると肺胞と肺胞の間に炎症が起こる病気「間質性肺炎」を引き起こしやすくなります。このように大変な例もあるため現在服用している薬がある方や治療中の方が是非ご相談の上で服用を検討する様にして下さい。

 

Q41漢方薬って中国からの薬だと思うが、品質は大丈夫か?

歴史を見てみると、西洋学は江戸時代後期に入ってきたと言われています。いわゆる「鎖国」の状態でしたが、長崎の出島で貿易を行っていたのは、当時のヨーロッパの大国であったオランダです。そのオランダからの薬という意味で、蘭方(当時の西洋薬)と呼ばれていましたが、それに対してすでに存在していた薬には「漢方」という言葉が使われました。ヨーロッパでもハーブを使った治療が昔からありましたが、日本においては漢方薬の方が歴史が長いのです。確かに10世紀頃の中国の国名である「漢」から「漢方」の名前ができていることから、由来は中国ですが、日本独自の発達を遂げています。長い歴史の中で,培ってきた技術で品質には問題ありません。

 

Q42漢方薬は読みにくい名前が多くて、本当に自分の体に良いのか不安だ?

漢方薬は覚えにくかったり難しい名前のものが多いですが、ご相談頂ければどの様な薬で、どんな効果があるのか等しっかり説明致しますので安心してご相談下さい。
Q43漢方薬の保存方法はどのようにしたらよいか?

漢方薬は直射日光を避け、湿気の少ないところに保管して下さい。
品質えお保持するため、また誤用を避けるため、他の容器に入れ替えたりしないようにして下さい。
また、分包(顆粒など)の場合、1包を何回かに分けて服用する際は、切り口を二重に折り曲げるか、セロテープ等でしっかり密封し、冷蔵庫などに保管して、なるべく早く服用して下さい。

 

 

Q 44漢方同士の飲み合わせても大丈夫か?

漢方同士の併用も注意が必要です。
漢方は複数の生薬から出来ていましが、複数服用すると重複する成分などがあり、その成分だけ多く摂りすぎてしまう等の心配があります。漢方同士でも複数服用する時には、自己判断せず必ずご相談下さい。